都響 小泉さんのダフクロ
05-18,2012

あさって日曜は早朝から仕事だ。でも今はまだ金曜の夜。明日は休みで何の予定もない。
酒もある。家もある。休日もあれば仕事もある。ああ、乾杯。
第734回 定期演奏会Bシリーズ
2012年5月14日(月)19:00開演 サントリーホール
指揮:小泉和裕
ピアノ:アンドレア・ルケシーニ
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第1/第2組曲
ブラームスのピアノ協奏曲は1番を聴くのは初めて。
うーむ、なんか、のれなかった。なぜでしょう。ブラームスは大抵どれも好きで、
初めて聴く曲だってうっとり入って行けることが多い。なんだが……
ピアノは上手だよなぁ。なんかまとまりがないっていうの? なんか、なんか。
初めて生で見る指揮の小泉さんも心なしかしょぼしょぼ見えてくる。
ルケシーニがアンコールで弾いたシューベルトはとてもよかった。リサイタル聴きたいと思った。
「ダフニスとクロエ」も初めてだが、実はまったく楽しみでなかった。
バレエ音楽って苦手なんスよ。限られたわたしのバレエ観劇がいつも退屈だってのも一因だろう。
どうも無難な背景音楽に感じられてしまう。
だがこれが意外によかった。激しめの曲が好きってのもあるだろうな。
激しいところは激しすぎというかうるさすぎと思ったが。
フルートがね~~よかったんですよ。ソロ。ふるふると森の中を踊るような。あとオーボエの人も。
打楽器が何人もいたのもおもしろかったな。個人的には、腕から先だけが見えてたタンバリンの女性を
応援していた。細い腕にくっきり筋を浮かべて力強くタタンっ、タタンっとね。
前半の曲が疲れるほど長く、後半があっという間に終わるのは、ちょっと拍子抜けした感じがするかな。
まあそうは言ってもそれなりに結構楽しんだ。
ちらしは毎回しっかりもらう。今回見ていてやたらとチクルスが多いなと思った。
ベートーヴェン・チクルス、マーラー・チクルス、シベリウス・チクルス、etc。
そんなにいいですかね、チクルス。
大友克洋GENGA展
05-15,2012

大友信者の兄と一緒に行ってきました原画展。
わたしが好きなのは「幻魔大戦」くらいだけど(これ大友サンは映画のキャラクター担当しただけなんだが)、彼の影響力がいかにすごかったかはリアルタイムで知っている。
初めて行った神田の「3331ArtsChiyoda」という会場は、駅からかなり迷ったものの(サイトの地図、わかりにくいと思うの)、なかなかいい雰囲気。
時間予約制で、兄は「1時の回に行くって言ったけど、調べたらこの回は2時間半しか
見れないから4時の回にするゾ」と言ってきた。あたしは30分で充分なんだが。
びっちり会場を埋め尽くす原画の海。ずらっと陳列された「AKIRA」をはじめ、ものすごい。
原画も漫画のサイズなんだよね(多分)。あの細っかい緻密な絵があのちっちゃい紙に正確に描かれているわけ。
1こま1こま、1ページ1ページがイラストの作品のような完成度。
すげえなぁ、原画でこの美しさ……って感心してから気づいたんだけど、わたし漫画のナマ原観るの初めてじゃん? 知ったかぶりな感想だな。
あと、あぁ兄ちゃんは昔、大友さんみたいな絵ばっか描いてたなぁと、妙にノスタルジーに浸ってしまった。
一通り見たら実に1時間経ってた。疲れたので信者を置いて帰る。信者は3時間超いたらしい。
来場者はみんな信者って雰囲気。ここは聖地。神の印を畏怖の思いでみつめる信者たち。
会場の一角の壁に来場者が自由にメッセージを書けるようになっていて、そこに描かれたイラストがみんな異様にうまい。
そのスペースにはさらに金田の乗ってたバイクの再現があって、寄付するとまたがしてくれる。
そういうアイデアっていいなー。この原画展はそもそもチャリティ企画なのだ。
ズン壁はわたしも実はやりたかった……。あの原画はうれしかったなあ。
浮雲
05-13,2012

よく「男女の腐れ縁を描いた」作品と紹介されるが、まさにそれだ。
この映画のデコちゃん、美しいですよ。子役(5歳から!)出身で、しかも丸顔。
どうもそういう人、大人の女のエロス的魅力を感じにくいというか。これまで「浮雲」のパッケージ見てもなんか今イチ乗りきれなかったのだが、だんだん慣れてきたみたい。
それはともかくいくつか観た中でも彼女の美しさは際立ってたと思う。
わたしは全然だめんず好きじゃないし、別れたら未練ないタイプだ(今までのところは)。
だからこの主役の2人にはさっぱり共感はないのであるが、
よくも描いたもんだなあ、原作も脚本も、役者も、という感じなのだ。
森雅之が似合いすぎなんだよなあああ。こういう男以外、この人見たことない。
「雨月物語」「安城家の舞踏会」「羅生門」、どれであっても基本的にだめんずだよね。
好みとはとても言えなくても、そのいや~な感じが何とも似合う男。
たった今知りましたが彼は有島武郎の息子なんすか。Wikiによると母親は早くに亡くすし、
父親にはそのことで「お前たちは不幸だ」と刷りこまれるし、その父親は不倫の果てに心中するし。
森雅之のあのどうにもならない感じは無理もない?
俺たちに明日はない
05-12,2012

ほんとに明日がない。アメリカンニューシネマとか言ってもてはやされているが、
ボニーとクライドなんて、ただのギャングじゃん。浅はかな怠け者なんじゃん。
なんだけど、まずボニーのフェイ・ダナウェイの輝くばかりの若々しさ、美しさがまぶしい。
生きてる! いまこの若い生を生きてる! って感じだ。
ファッションもかっこいい。全然古臭くない。
クライドのウォーレン・ビーティは好みじゃないからあんましピンとこないんだけど、
でも終盤見せる人間像に、まいっちゃった。初めて結ばれるシーンですね。
だから許せちゃう、ってことはないが、作品として深みが出るよなと。
というわけで意外とよかった。「草分け」という意味合いを加味すると、
きっと確かにすごい作品なんだろうなあ。
ル・アーヴルの靴みがき
05-07,2012

アキ・カウリスマキの最新作。上映館が少ないうえ、新宿武蔵野館なんか朝と夜の2回しか
上映しない。連休最終日、上映2日目の朝の回に行った。
9:30開場というので9:31には受付に着いたのだが、すでに整理番号31番。
お気に入りの席はなんとかゲット。席も少なく、立ち見が出てた。
肝心の映画の方は、カウリスマキらしいリズム、色彩、音楽、空気。人も。
乾いたブルーグレーを基調に、はっとするような赤や黄色の色使い。好きだなあ。
ペドロ・アルモドバルの次回作のちらしがちょうど置いてあって(ちらしは今イチ)、
彼の色彩も好き。全然イメージは違うのだけど、どちらも好き。
作品としてはまあまあだったかな。
「過去のない男」の方がずっと好きで、「街のあかり」ほど好きじゃなくない。
好みには違いないけど、なんか、なぜだろう、さほど入り込めなかった。